カラーで写し撮る1950年代のパリ
戦後間もない日本では海外渡航がきわめて難しく、芸術の都パリは遠い遙かな夢の世界でした。1954年(昭和29)、初めて念願のヨーロッパ取材が叶った木村伊兵衛は、ライカのカメラと開発されたばかりの国産カラーフィルムを手に渡仏。そこで写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンやロベール・ドアノーと出会い、生きたパリの街並みと下町の庶民のドラマを見ることができました。木村作品のなかでもとりわけ異色なカラー表現されたパリ117点を収載。往時のパリの魅力が蘇ります。
【構成】
Ⅰ:パリの街角
Ⅱ:素顔のパリっ子
Ⅲ:安らぐパリ
Ⅳ:華やぐパリ
【収録エッセイ】
アンリ・カルティエ=ブレッソン
ロベール・ドアノー
木村伊兵衛
名取洋之助
野島康三
原弘
中島健蔵
田沼武能
サイズ・B5変型 257×186mm 上製
ページ数・194ページ
写真点数・117点
ISBN・978-4-904845-62-2