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写真集『木村伊兵衛 パリ残像』内容紹介②

Crevis Online Storeで好評発売中の写真集『木村伊兵衛 パリ残像』について、3回にわたってその内容に触れていきます。2回目の本日は、木村がブレッソンと撮影旅行に出かけたときのことを少しご紹介しましょう。

1954年秋、戦後の経済ひっ迫で海外渡航がきわめて困難だった時代、ライカのカメラと当時開発されたばかりの国産カラーフィルムを手に、木村伊兵衛は念願のヨーロッパへ渡ります。パリでは、アンリ・カルティエ=ブレッソンに出会います。ある日、ブレッソンはパリから車で3時間ほど行ったブロワの町にある自身の別荘に木村を案内します。その車中で、通訳を介しながら、写真について語り合い、木村とブレッソンはすっかり意気投合しました。

雑誌『カメラ毎日』1957年5月号に、木村は次のような言葉を残しています。
〔……〕ブロアの町へ着いてから、私に写真を撮らせようと思った心づかいは身にあまる思いであった。実は、欧州旅行でカルティエさんに対面する前は気持ちが落ち着かず、ろくな写真がとれなかった。このブロアの町の親切さと、彼の撮影ぶりをみて、私の気持ちがパッと明るくなったせいか、それ以降はどんどん写真が撮れるようになった。

写真集『木村伊兵衛 パリ残像』は、Crevis Online Storeでお買い求め頂けます。この機会に是非ご覧ください。

<写真集『木村伊兵衛 パリ残像』>
価格:2,530円(税込)
サイズ:B5変型 257×186mm 上製
ページ数:194ページ
写真点数:117点