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写真集『木村伊兵衛 パリ残像』内容紹介③

Crevis Online Storeで好評発売中の写真集『木村伊兵衛 パリ残像』について、3回にわたってその内容に触れていきます。最終回の本日はロベール・ドアノーとの出会いについてご紹介いたします。

1954年に初めて念願のヨーロッパを訪問した際、ブレッソンの紹介で、木村伊兵衛はロベール・ドアノーに出会います。そして翌年、1955年に再びヨーロッパを訪れ、ドアノーと再会します。ちょうどその日は7月13日、パリ祭の前日。ドアノーの案内で、下町情緒のあふれるメニルモンタンの職人町のパリ祭を撮影しました。一連の写真から、人々の自然体で生きいきとした表情が伝わってきますね。

〔……〕それについても面白いのは、ドアノーという人の人柄である。そういう下町の人に本当に可愛がられている写真家である。だから細い横丁に行っても、ドアノーは自動車で乗り入れるが、他のものが乗り入れようものならひっくり返される。ところがドアノーだといえば道を開いてくれる。自動車をなぜ乗り入れるのかというと、自動車の屋根に乗らないとうまく写せないのだ。彼の自動車の屋根には鉄のテスリがちゃんととりつけてある。私もドアノーと一緒に屋根に乗って写した。(『ヨーロッパの印象 木村伊兵衛第2回外遊写真集』(朝日新聞社、1956年)

写真集『木村伊兵衛 パリ残像』は、Crevis Online Storeでお買い求め頂けます。この機会に是非ご覧ください。

<写真集『木村伊兵衛 パリ残像』>
価格:2,530円(税込)
サイズ:B5変型 257×186mm 上製
ページ数:194ページ
写真点数:117点